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ハイドロコタイルさん「風の棲む大地」

M3も無事終わり、同人音楽聴きにとって忙しさ第二フェーズに突入しましたが、いかがお過ごしでしょうか。
僕は買ったCDの半分も聴けておりませんが、幸せな時を過ごしております。
さて、今回のM3は怪作といったものはまだ見つかってませんが、良作は幾つか見つけ始めたのでぼちぼちと紹介したいと思います。
M3の新作じゃなくて2月に発売してたやんとか言うのはなしで。

CD名:風の棲む大地
サークル名:ハイドロコタイル
サークルURL:http://hydro.rdy.jp/ (HP先に試聴あり)
キーワード:ケルト風ファンタジー、インスト、ゲーム音楽、変拍子(ちょこっと)
オススメ:ファンタジーRPG音楽好きな人

風の棲む大地

インストオンリーのケルト風ファンタジー音楽サークル。
打ち込みで楽器の選択というのも変な言い方ですが、楽器の選択が非常に上手く、幻想的でどこか寂しく、時に壮大、時に情熱的と色々なものが詰まっています。
それでいて曲として綺麗にまとまっているためにとても聴きやすく、面白いCDになっております。
メロディ自体も現代的で王道なファンタジーRPGを地で行っており、ファンタジーRPG音楽が好きな人にはオススメです。
僕のボキャブラリーの問題で聴いてもらわないと伝わらないのが悔しいですが、リズム感がとてもファンタジーで楽しいです。
5曲500円(イベント価格)でこの内容ならばかなりお安いと思います。

個々の曲ではどれも面白いのですが敢えてあげれば5曲目の「Dance with North Wind」が素晴らしいです。
曲の中でも一つの物語になっているかのように展開されるのもツボですし、途中で主役楽器が入れ替わりながら幾重にも折り重なっていくのが素敵です。
あとアコーディオンがサポート役として素晴らしい働きをしているのがポイント高いです。
他の曲もそれぞれ面白いので是非聴いて確かめてほしいです。

なぜ今までノーチェックだったのか不覚ですが、このような音楽に出会えるのは純粋に楽しいです。
M3の新作もあるようなのでそちらも楽しみに、今から聞き込みたいと思います。
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テーマ : 同人音楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

tag : 同人音楽インストゲーム音楽民族音楽ファンタジー音楽

ベックマンの家さん『笛でこそ』

明けましておめでとうございます。
2013年も面白いCDがある限り月3回くらいの頻度で更新したいなと思いつつも、本を読むほうを優先してかC83の新作はまだ封を開けたばかりという状態になっております。
ということで今回もちょっと古いけど面白いCDをということでこちらを。(書いてる最中に1年半も前のCDということに気付く…

CD名:笛でこそ
サークル名:ベックマンの家
サークルURL:http://chronosrecord.daa.jp/ (現在は「クロノスレコード」さんにて活動中とのことでそちらを)
公式PV:http://www.nicovideo.jp/watch/sm15233103
キーワード:民族音楽。笛。生音。インスト。東方曲

笛でこそ


南米の笛に魅せられたとのことで、笛以外の部分の曲を打ち込みで作り、笛の演奏をした曲が3曲、おそらく東方の曲を演奏したのが1曲と計4曲入ったCDとなっております。
曲調は南米リスペクトということでやはりアンデスの民族音楽風味(とはいっても僕は全然詳しくありませんが)で、ケルト系とはまた違った伸びのある笛の音が特徴的です。
予備知識のせいか、山の上の風の強い平原の風景が目に浮かぶようです。

打ち込み部分はややエレクトリックなところもありますが、基本はアコースティックめで土台はしっかりと作られているように思います。
多少荒削りな部分もありますが、とても魅力ある曲群となっております。

1.明け色の翼
4曲中最も力強さを感じさせる曲。打ち込みで使っている楽器による差もあるのでしょうが、笛の高い音にあっていてとても面白く仕上がっていると思います。

2.晴雨境界大戦
もともと空高い山上の平原のイメージもあり題名とあわせて考えると、空の様子を表しているのでしょうが、終始多少雲がある晴天のイメージに聞こえたり。
曲としてはボーカル曲のボーカル部に当たる部分を笛で演奏しており、またこの笛がとても郷愁をくすぐるのが素敵です。

3.いつか此処へ
素朴ながらもしっとりした曲。メロディ部が笛だけでなくピアノやストリングなど様々な楽器も顔を出し絡み合っていく様が綺麗です。
このCDでは一番お気に入りの曲だったりします。

4.空中都市ハルヴェスタ(原曲:稲田姫様に叱られるから)
原曲は東方の『稲田姫様に叱られるから』。残念ながら東方は不勉強なので詳しくは分かりませんが、とても楽しげな曲でお祭り的な雰囲気が曲に漂っており聴いてると楽しいです。
後半曲が速くなっていくのが盛り上がる要因かと思います。

笛を演奏している方が現在活動しているクロノスレコードさんは東方よりなイメージだったのであまり調べていませんでしたが、試聴したらちょっと面白そうだったのでちょっと調べてみようかと思います。

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ジャンル : 音楽

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EBI Zanmaiさん『夜徨症候群』レビュー

またインストかよ、またゲーム音楽系かよと呆れられそうですが、今回もそんな感じの曲を。
次回あたりそろそろ歌ありの曲にしようかなあ。でも歌ありだと大分好み変わるんですけどね。
ということで今回のCDをご紹介。

CD名:夜徨症候群
サークル名:EBI Zanmai
サークルURL:http://sound.jp/ebi_zanmai/index.html(試聴はサークルHPから)
キーワード:ファンタジー、ゲーム音楽、ケルト音楽、インスト

夜徨症候群

夜の美しさや夜だけの楽しさをテーマにした曲群で、全体的にゲーム音楽風味を漂わせていますが、ケルトあり、ジャズありのてんこ盛りな感じになっております。
「夜の」といってもアダルティーさは薄く、思春期くらいの子が隠れてワイワイするようなイメージや、楽しい夢といった方向性が主です。
ファンタジーな世界の物語ではまったくないのですが、そこはかとなく感じ取れるファンタジーっぽさはそういった現実から一歩踏み出したところをテーマにしているからかもしれません。
使用楽器は笛が中心となった曲が多く、そこにアコーディオンにギター、ハープとケルト音楽風でアコースティックな楽器編成で、作曲さんもケルト・北欧系音楽好きを公言しているだけあるといったところ。
3曲目には金管も使われており、この曲はちょっとだけ大人にのみ許された特権としての夜があります。

1.Good bay,Good dream
イントロで様子を見るような、それでいて楽器が徐々に増えて行く流れと、期待感が頂点に達したところでの全力疾走。そしてそこからの曲の展開と実に味わい深い曲。
やりたいこと詰め込んだ感がありつつも、それがちゃんと良い方向に出来上がっていて、これは正直やられたと思った曲でもあります。

2.月夜のランプでお茶会を(『魔女アリサの物語』より)
実際にもゲーム音楽として使われた(らしい)曲。
ゲームの題名にもあるようにとっても魔女っ子ライクなファンタジックさを持っていて、ちょっとした胡散臭さとハートフルさを併せ持った曲で結構好み。

3.Enjoyable Night
ジャズ風味でお洒落度の高い曲。でもどこか正統派なジャズではないのかな。
ジャズを普段聴かない身としても聴き易い曲になっておりました。
大人のかっこよさに酔う曲と言うよりは、飾らない繁華街の楽しさといったイメージ。

4.Midnight Walking
こっそり夜に抜け出して、曇っていた夜空から突然星空が顔を出したときの美しさとかがイメージされます。
他にも表現しているものがありそうですが未だ掴めず。だからか僕の中でちょっと難しめな曲に。猫の散歩?

5.やさしい目覚め
ケルト風味を効かしたゲーム音楽で、夜に見た夢と朝の爽やかさの境目がテーマな曲。
まどろみから朝食そして出発までの流れを感じさせます。こんな気持ちで会社にいけたら良いなあ(汗
普段だったら1番好きな曲になりそうですが、1曲目が好きすぎて惜しくも次点に。

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ジャンル : 音楽

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houyhnhnmさん『楽園のエチュード』レビュー

日曜日を目標に、定期的にレビューっぽいものを書こうと思っているのですが1日くらい遅れる日があってもいいですよねということで今回も秋M3新譜レビューをば。
今回のサークルもM3で偶々見つけたサークルからご紹介。ええ、またインスト物ですとも。

CD名:楽園のエチュード
サークル名:houyhnhnm
SoundCloud URL:http://soundcloud.com/houyhnhnm
公式クロスフェード:http://soundcloud.com/houyhnhnm/2012-houyhnhnm
キーワード:オリジナル、ゲーム音楽、インスト、ファンタジー

楽園のエチュード

サークルHPなどが見当たらないのでコンセプトは明示されておりませんが、曲名を見ると独特のファンタジックな世界観があることを窺わせます。
曲調は素朴ながらもファンタジー的な温かさと広大さが感じ取れる曲や、身近な優しさを感じ取れる曲で、肩肘張らずに聴いて幸せになれる内容になっております。
使用楽器はピアノやストリングなどの高音が多用されており、アコーディオンや笛、鉄琴、木琴といった馴染みやすい楽器を使っているのも素朴さに一役買っております(またこの素朴さがいいんですよ)。
惜しむらくはこの曲群の後ろにある背景が明示されていないことですが、聴いた人同士で話し合うのも楽しいのではないでしょうか。

1曲目の「楽園のエチュード」。これから何かが始まるというでだし。
ストリングによって遠い世界の物語といった風を思い起こすような不思議な感じが出ております。
後ろのノイズっぽいはわざとなのかな。

2曲目の「移動都市エスペヒスモ」は最もゲーム音楽風味が強い曲で、古代文明を引き継ぐ未知の町とでも言った雰囲気があり、この世界設定への想像力を掻き立てます。
この曲だけで脳汁出て興奮する人もいそうです(たとえば僕とか)。
こういう曲好きな人は世の中に一定数以上いるはずですね。

3曲目の「エデンの在り方」は広大で壮大なイメージ。
エデンとは自然との共存の中にあるというメッセージにも聞こえます。もしくは生命の弱さと力強さの表現か。
実はこのCDで一番好きな曲だったりします。

4曲目の「but, the furthest days.」
可愛らしくて優しい曲。でも題名は逆接から始まるという色々と勘繰ってしまう曲でもあります。
他の曲と違ってこの曲では転調によってどこか必死さを感じるのはそのせいでしょうか。
ピアノで同じフレーズを繰り返しながら気付くと増えている後ろのアコーディオンと笛が変わっていく流れが面白いです。


以上全四曲構成のCDです。
こういう綺麗な旋律が主なインストものは個人的に大好物なので、こういったサークルさんにはぜひとも頑張ってほしいものです。
インストっていうのも良いものですよ。

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ジャンル : 音楽

tag : インスト同人音楽ゲーム音楽ファンタジー音楽

VAGUEDGEさん「忘却少女とアストロラーベ」レビュー

2012年秋M3も無事終わり同人CDの山ができましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
定期的に上げようと思っているのでM3前に書き溜めておいたものですが本日のレビューをば。

CD名:忘郷少女とアストロラーベ
サークル名:VAGUEDGE
サークルURL:http://vaguedge.info/
デモ:http://www.youtube.com/watch?v=F2z1VwaRFPY
キーワード:オリジナル、ゲーム音楽、ファンタジー、オーケストラ

普段は東方とかのアレンジをやっているサークルとのこと。
普段東方アレンジサークルはあまり覗かないのですがオーケストラ+民族音楽という言葉に興味を引かれて試聴したら好みどんぴしゃで購入したのがこのCD。

今回もまたゲーム音楽風味ですが、今回は本当に一つのCDで一つの物語ができております。
この辺、設定と音楽と曲名から色々と想像できるのが壮大なファンタジー音楽の醍醐味ですね。

曲調に関してはオーケストラ風味ということでOPから壮大な曲で始まりますが、物語にあわせて様々な曲が現れます。
使用楽器はヴァイオリン、アコーディオン、ギター、電子音(楽器名なんだろう)や笛にハープまでと幅広いですね。たまに現れるオーケストラ編成がまたいい味だしてます。
個々のイメージは↓参照。もはや感想かもしれない(汗

1.故郷を忘れた少女
 OP。まさに幕が開くのに相応しい壮大さをもっていて、これから始まる物語に期待を持たせてくれます
2.風の往く侭に
 すべての始まり。何も無い、記憶すらない少女がただ一人歩く荒野といったところか。このCDでは珍しく電子音が使われていたり。電子音→ギター→笛→アコーディオン→弦楽器とメロ担当の楽器が変わっていくのが個人的に好きな曲。
3.ウィーカ=シーロットの陽炎
 スペイン系のイメージが付きまとう速い曲。どこか緊張感を持って駆け抜けていきます。この曲が一番民族音楽っぽい気がします。
4.ハヴ・ア・レスト
 軽快で楽しい街の音楽。まさにファンタジー世界といった感じの曲
5.転生の記憶
 神秘的な曲。単調ななかでのピアノの高音が綺麗ながら不思議な感じに。
6.廃都の見る夢、戻らない光
 1曲目のアレンジ。とても物悲しくなってます。途中の盛り上がりがより悲痛さを表現しているかと。
7.星芒碑ノ契リ
 どこか不気味で不穏で、でも抗えない。
8.黒き翼と禍いの機巧
 前曲での不安が現実になった曲。でもその不安に対して恐怖しながらも立ち向かってる曲に。ラスボス戦の音楽こういうのだと燃えますね。
9.きみと、ともに
 一転して優しい曲に。何も無いところから一歩踏み出そうというシーンにぴったり。ある種RPGの王道的な曲かもしれません。
10.刻と因果のアストロラーベ
11.終わらない追憶の路
12.果てなき星海、果ての地平線

曲多いので詳しくは是非試聴してください。僕が文字で書いてるのを見るより聞いたほうが早いですし(見もふたもない)。

全体的にはファンタジー世界での人の生き様や物語の流れなどがしっかりと表現されているのが好感がもてます。
ファンタジー系RPGのゲーム音楽好きに聴いてほしいCDです。

テーマ : 同人音楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

tag : インストファンタジー音楽同人音楽民族音楽ゲーム音楽

プロフィール
同人音楽を中心に色々な音楽を聴くのが最近のお気に入り。でもマイナーな曲もあるので、もっとみんなに知ってもらって語りたかったりする日々をすごす。基本雑食、オススメはウェルカム。あ、漫画も読みます。

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Author:rururira1830

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